羽田空港サーバー

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機内に持ち込めるリチウム電池・リチウムイオン電池について

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最近はスカイマークでスマホ用充電池から煙が出て緊急着陸したり、ギャラクシーノート7のバッテリーが爆発して発売停止になるなど良く聞くニュースの共通点として「リチウムイオン電池」があります。
そこで機内に持ち込めるリチウムイオン電池についてまとめました。

www.haneda-airport-server.com
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国土交通省が定めたルール

ノートパソコンやビデオカメラなどに用いるリチウム金属電池やリチウムイオン電池について、予備のために余分の電池を持参することがありますが、それも預け手荷物にはできません。機内持ち込み手荷物としてください。ただし以下のものは機内持ち込み手荷物にできます。

リチウム金属電池
  • 1個あたりのリチウム含有量が2グラム以下のもの
リチウムイオン電池
ワット時定格量 機内持ち込み 預け入れ
100Wh以下 個数の制限なくOK NG
100Whを超え160Wh以下 2個までOK NG
160Whを超え NG NG

実際に問題となるのはリチウムイオン電池の方だと思います。
このリチウムイオン電池とは1セルが乾電池のような筒状のものですが、スマホなど搭載されている薄い板状のリチウムポリマー電池もリチウムイオン電池に含まれます。

ワット時定格量[Wh]の計算方法は?

モバイルバッテリーにワット数が記載されていればその値になりますが、意外に記載されていないものもあります。

  • ワット時定格量[Wh]=定格定量[Ah]×定格電圧[V]

これで計算可能です。

一般的にリチウムイオン電池1セルの定格電圧は3.6~3.7Vですので、バッテリに記載されている定格定量[Ah]に3.6~3.7Vを掛けると出てきます。
モバイルバッテリーなどに記載されている定格定量は単位が[mAh]が多いため1000分の1して計算してください。
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  • 13400mAh×3.6V=48240mWh=48.24Wh

このように記載がある場合もあります。

例えばこの製品の場合は13000mAhと記載されていますので

  • 13000mAh×3.7V=48100mWh=48.1Wh

ということになりこれは個数の制限はなく持ち込めることになります。

この製品の場合は26800mAhと記載されていますので

  • 26800mAh×3.7V=99160mWh=99.16Wh

これがギリギリ制限なく持ち込める容量になります。

各社の機内での装備(国内線)

国内線の航空各社使用している機体やクラスで条件は様々ですが

航空会社 クラス 装備
ANA プレミアムクラス ACコンセント・USB電源
JAL ファーストクラス USBバッテリーの貸出サービス
スカイマーク グリーンシート USB電源
スターフライヤー 全席 ACコンセント・USB電源

※機種によって装備がないものもあります。

基本的にはこのような感じです。JALのバッテリー貸出サービスは面白いですね。ビジネスマン向けのスターフライヤーはノートPCで仕事用に標準装備って感じです。

ANAの国際線の場合

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  • ご利用いただける機種:110V/60Hz,最大消費電力75Wまでのもの
  • 使用可能な機種であることを確認後、まず最初にACアダプターのプラグをお手持ちのパソコンに差し込んでください。
  • 次にACアダプターのコンセント部をひじ掛け付近のプラグソケットに1秒以内に手早くしっかりと奥まで差し込んでください

注:奥まで差し込まないと安全機構が作動し、電源が供給されないことがあります。
お手持ちのパソコンのコンセント部が差し込めない場合、延長ケーブルをご用意しております。
(ボーイング777-200ER、ボーイング777-300ERビジネスクラスのみ)
お客様の安全のため、各シートブロックへの電流供給量には制限を設けています。
最大消費電力を超えてご使用された場合には、隣席のお客様の電源供給も遮断されますので、ご注意ください。
・システムに不具合が発生した場合や、電流供給量超過が発生した場合には予告なく電源の供給が遮断されることがあります。
パソコンご利用時にはデータ消失の可能性もございますので、ご利用時にバックアップをお客様自身でお取りいただくよう、お願いいたします。

ANAのHPにこのように記載されています。1秒以内に素早く!と覚えておきましょう。おそらくチャタリング検知による安全装置が備わっているのでしょう。
機内でノートPC意外を使って75Wを超えることは早々ないとは思いますが、一人で大容量を使用すると隣の人にまで迷惑をかけることになります。

JALの国際線の場合

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※接続可能な電気・電子機器は110V/60Hz/最大75Wまでとなります。
(ただし、ボーイング777機材のビジネスクラス中央列3席については最大50Wとなります)
※本電源のご利用により生ずるデータの喪失、機器故障等の損害に関し、責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

JALもANAと同様に75Wが最大となっています。

飛行機の発電機の数(B787)

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前述の通り、ボーイング787型機の通常の電力源はエンジンの発電機です。
更にボーイング787型機には、万一エンジンとAPUの発電機が故障して合計6台の発電機が使用できなくなった場合に備え、RAT※が装備されており、風力発電により重要なシステムへの継続的な電力供給を行います。
RATが発電を開始するまでの短時間における電力供給を補完するのが「メインバッテリー」です。また他に「APUバッテリー」も搭載されておりますが、こちらはAPUの始動に使用されるものであり、いずれのバッテリーも通常の飛行中で使用されるものではありません。
※ RAT … Ram Air Turbineの略。これは風力発電機と油圧作動油加圧ポンプを備えたもので、飛行中の風圧を受けて回転するタービンにより電力、油圧圧力を得ることができる。

このように最新のB787はバックアップも含めて7機の発電機が搭載されています。B787は従来空圧で動かしていた装置を電気で動かすことでエネルギー効率を高めています。そのため電気飛行機になったと言われることもあります。しかし、全エネルギーを電気でまかなうオール電化住宅になったわけではなく、「キッチンのコンロがIHクッキングヒーターになった」「ガス暖房がエアコンでの暖房になった」といった話のイメージの方が適切ですし、バッテリーを動力源として電気モーターで動く電気自動車などとも全く異なります。