羽田空港サーバー

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教科書に載っていない成田空港の歴史

今日成田空港は日本を代表する国際空港となっています。日本で国際空港といえばほとんどの方が成田空港をイメージすると思います。
最近ではLCCの利用で国内線でも需要が高まる空港でもあります。
しかし、この成田空港にはあまり世間では語られない深い歴史が存在します。

普通に成田空港を利用するだけでしたらその存在に気づきにくいですが、実際には現在もその形跡を見ることができます。

成田空港ができるまで

その歴史は今から50年ほど前になります。
当時の羽田空港の拡張工事だけでは今後の発着能力が不足することから新空港の計画がスタートします。

新空港の候補地

  • 千葉県東葛飾郡浦安町(現・浦安市)沖の埋め立て地
  • 印旛郡富里村(現・富里市)
  • 茨城県霞ヶ浦
  • 神奈川県横浜市金沢区の金沢八景沖の埋め立て地

さまざまな候補地から最終的に成田市三里塚に決定しました。

住民には事前説明すら無し

当時、政府は合意を得るどころか事前説明もなく強制的な姿勢をとります。
まぁこれがすべての始まりかも知れません。
当然ながら住民の猛烈な反対運動が起こります。

反対運動の拡大

この反対運動は、次第に様々な団体などが関与して次第に革命運動レベルになります。
政府の強制的な権力には力で対抗するという暴力革命により機動隊と反対派の激しい衝突にまで発展します。

東峰十字路事件

2回の行政執行の結果、警察官3名が殉職する事件が発生します。
この司法解剖の内容はあまりに残酷な内容なので記載は控えます。
興味がある方は調べてみてください。

東山事件

航空妨害を目的とした鉄塔を建てて対抗して、政府は当初の「1972年開港」の断念を余儀なくされました。鉄塔の撤去に抗議する反対派と機動隊が衝突し、反対派支援者1名が死亡しました。

成田空港管制塔占拠事件

開港直前になってゲリラが新東京国際空港の管制塔に進入し、管制塔内の機器を破壊しました。これらの様々な混乱により開港がさらに延期になりました。

開港後

京成電鉄のスカイライナー車両を放火し、4両を全半焼させるというテロ事件・京成スカイライナー放火事件が起きました。また、京成本線5ヶ所で同時多発列車妨害事件も発生しました。
開港後も航行妨害が続いたため、警察は厳重な警備を敷くことになります。また空港の安全確保のため、千葉県警察警備部に専従の機動隊「新東京国際空港警備隊」(現・千葉県警察成田国際空港警備隊)が発足しました。

反対運動の影響

ドイツのミュンヘン国際空港はこのような紛争を避けるため、成田空港の事例について徹底した研究分析を重ね、これを元に反対派を十分に説得した上で建設されている(着工後5年で完成)。
日本でも、成田での経験を元に大規模空港は騒音問題等が発生しにくい海上に造られるようになった。それでも関西国際空港の工事中には、成田空港反対派系の団体が空港建設の見学船を放火するテロ事件を起こしています。

東峰神社


成田空港の滑走路のすぐ脇にあるこの神社は、一見すると飛行機マニアにはたまらないスポットですが実際は人感センサーがあちこに設置されており警察官も常にパトロールしてるために職務質問を受けることもあります。
何故かと言うと東峰地区は、激しい成田空港建設反対運動の中でも特にB滑走路延伸計画等に伴い最近に至るまで反対運動が活発に行われている地区です。
東峰神社はこの地区における反対運動を行う人々にとって運動の象徴ともされており、一部過激派等による空港施設や敷地への破壊工作や不審者接近を防ぐため、非常に多数の制服、私服警官が常時付近を巡回しています。

木の根ペンション


これも滑走路のすぐ近くにあるプール付きのペンションです。
おそらく一般の人が泊まることほぼ無いのではないでしょうか。

成田空港の検問所

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昨年まで開港から37年間もの間、成田空港には検問所がありました。
これは上記に書いた同空港の反対派運動対策で実施されていたものです。この37年間の長期間検問が実施されていた国際空港は他に前例はなく、異例な対応です。
検問は、成田空港駅、空港第2ビル駅の自動改札を出た先や成田空港第2ターミナル前の東成田付近の道路など計6ケ所で実施されていました。
今後は、顔認証機能を持つカメラなどを導入して対応する予定です。

まとめ

このように教科書には載っていない成田空港の歴史を紹介しました。
たまに特番で一部成田空港の話が出る程度でかと思います。
また当時の反対運動に関わっていた方も50年という時間によって、当時を知る方も少なくなっているのも事実です。
成田空港を利用される際には、このような歴史を知った上で利用してみてはいかがでしょうか。