見逃した方でもどんな内容だったかわかるようにまとめました。今回はJALが収録に協力しているようでした。
すでにみなさん知っている内容から知らない内容まであると思います。特に視察団が驚いたことメインにまとめました。
ロストバゲージ対策
- バーコードの紛失などが原因でロストバゲージにならないように預け入れの手荷物にスタッフがバーコードラベルを貼っていること(海外ではセルフサービスが多く自分で貼ることが多い)
羽田空港でも国内線は自動で荷物を預け入れできる機械が設置されてきているため、今後はセルフサービスが主になる可能性もあります。
- 荷物を仕分ける時に8方向からバーコードリーダーを当てて読み取り仕分けを行っている
- 搭乗手続きで荷物をチェックし、仕分け時に機械がチェックをし、コンテナに積みこむ際に作業員がバーコードと声出し確認で間違いないか多重チェックを行っている。
定時運行への対応
- アメリカではセキュリティチェックが厳しいため保安検査場は出発の45分前までに通過する必要があるが、日本では15分前までに通過する必要がある
- グランドスタッフが常に搭乗手続き状況を確認して保安検査場への呼び込みを行っている
- グランドスタッフが走り回って保安検査を通過して搭乗していない乗客を探し回る
- 搭乗時刻までに搭乗口に乗客が見当たらない場合は、その人の荷物だけ積んだコンテナから降ろす作業を行う
これは多くのスタッフに迷惑をかけることになります。皆さん気をつけましょう。
素早い清掃作業
- 飛行機が到着してから次の出発までのスタンバイ時間は平均50分で、そのうち清掃時間に割り当てられている時間は20分
- 乗客が全て降りたことを確認してからB777は普通席は6人、B767は普通席は5人のチームで清掃を行う
- 以下の内容を1席約10秒で行うように心がけている
- イヤフォンの有無の確認
- 座面のゴミ清掃
- シートベルトをまっすぐに整える(アメリカでは前の乗客が使ったまま)
- ポケットの中のゴミや忘れ物の確認
- 雑誌パンフレットの数と汚れの確認
- 束になった雑誌を掴んだだけで足りない雑誌をわかる清掃スタッフの能力
- 約10分で清掃し残り10分で足りない雑誌などを補充する
- 清掃スタッフは1日12~13機の清掃を行う
清掃作業も大変な作業だと思います。
コックピットの清掃
- 精密機器が多いため、コックピット内の機器には一切触れないで清掃を行う
- 操縦席の位置を調整するレールは特に念入りに行う。
アレルギーを持つ乗客への対応
- ピーナッツアレルギーをもつ乗客には2週間前に予約することで念入り清掃を行う
- 本人だけの座席だけでなく周りの席、本人も含めた9席を徹底的に清掃を行う
空港テロ対策
手荷物検査
- 8年前から成田空港ではEDS(爆発物検知装置)を導入してすべての手荷物をモニタールームで確認している
- 成田空港では1日4万4千個の荷物を取り扱い、爆発物の可能性ありと検知される荷物は約1万個
- 個別にかばんの表面を拭き取りETDS(拭き取り式爆発物検知装置)で検査したあと再度画像で確認する
- 炊飯器が中国人をよく購入しており、炊飯器の中に飴などのお土産が入っていると検査に引っかかるやすい
- もし爆破物が見つかった場合は防爆コンテナに入れて爆発物処理班や警察に依頼する
不審物対応
- 警備専門の職員が巡回作業を行っている
- 不審物があった場合トラブルシューターが現場に向かう
- 火薬などの付着物がないかETDSで確認を行う
- 成田空港はで検査してからしか拾得物の移動を行わない
滑走路の点検作業
- 滑走路の目印になる誘導灯の航空灯火がタイヤのカスで汚れ明るさを落としてしまう
- 羽田空港には航空灯火が1500個あり深夜0時~5時までに200個の作業を行う
- 洗浄は専用の灯火洗浄車で両サイドからドライアイスの極小の粒子を吹き付けることで10秒程度で自動的に行う
- 羽田空港には地面に9000個の照明があり半年に1度交換する
- 交換手順は最初の作業員が照明を外し、次の作業員が隙間などのゴミを清掃し、次の作業員が新しい照明を取り付けトルクレンチで締め付けを行うという作業を3人一組で行っている
- アメリカでは一人ですべての作業を行うため3人一組で行うほうが工具の置き忘れが防止をできる
バードストライクを防ぐ作業
- 羽田空港は周りが海なので鳥が多い為様々な鳥対策を行っている
- スピーカーでカモメの鳴き声を流しカモメが集まってきたところで空砲を打ってビックリさせて追い払う
- カモメの習性を利用して空港が危険な場所と覚えさせるため
検疫の探知方法
- 成田空港では検疫探知犬を使用している