ランチや小額決済の時にクレジットカードが利用できない謎

今回はちょっとコラム的な話でも。
みなさん、ランチなどで外食をして支払いの際に「ランチタイムはクレジットカードはつかえません」や「クレジットカードは1,000円以上からになります」と言われたことはありませんか?場合によっては「カード払いの場合は手数料5%が必要になります」という店まであるみたいですね。
この理由について少し考えてみました。

そもそもの契約は?


お店とカード会社が結んでいる契約には、現金客とカード決済客で異なる代金を請求することや金額や時間帯で制限を設けることは禁止されています。

JCB 加盟店規約
第11条 (加盟店の義務、差別的取扱いの禁止等)
2.加盟店は、有効なカードを提示した会員または有効なギフトカードの使用者に対し、信用販売またはギフトカードの取扱いを拒絶したり、直接現金払いや他社の発行するクレジットカードまたはギフトカードの利用を要求したり、現金客と異なる代金を請求したり、信用販売またはギフトカードの取扱いの金額に本規約に定める以外の制限を設ける等、会員またはギフトカードの使用者に不利となる差別的取扱いを行わないものとします。
https://www.jcb.co.jp/kiyaku/pdf/kameiten0705_02.pdf

JCBの場合は『よくあるご質問』ページにも明記されています。

加盟店で金額や時間帯によってカードを利用できない場合があるのはなぜですか?

加盟店との契約で、カード取り扱いの金額・時間帯に制限を設けることは禁止されております。 加盟店の業態により事情はございますが、万が一そのような行為があった場合は、加盟店に是正指導を行いますのでカード裏面のカード発行会社までご連絡ください。

加盟店で金額や時間帯によってカードを利用できない場合があるのはなぜですか? | JCBカード – よくあるご質問 (個人・法人)

同様にカードの手数料を上乗せすることも禁止されています。

加盟店での支払い時に手数料を上乗せ請求されました。

加盟店との契約で、手数料の上乗せ行為につきましては禁止しております。
万が一そのような行為があった場合は、加盟店に是正指導を行いますので、カードでのお支払いは行わずにカード裏面のカード発行会社までご連絡ください。
加盟店での支払い時に手数料を上乗せ請求されました。 | JCBカード – よくあるご質問 (個人・法人)

カード会社の契約は、どこの会社の規約もさほど変わらないと思うのでJCBでもVISAでもほぼ同じかと推測できます。

なぜ契約を違反するのか

ではカード会社との契約を違反してまでカード利用を制限したり手数料を上乗せしたりして現金を使わせようとするのか。

ランチ営業は利益が少ない


ラーメン屋などではこんなことは問題は起きないと思いますが、たとえば夜の一人あたりの売上金額の大きい店は特にこの問題が発生すると思います。そういう店ではもともとランチ営業はディナーへの呼び込みのような宣伝で行っているため、ランチ営業はリーズナブルな価格設定にする場合がほとんどです。この利益が少ない中で店側の支払うカード決済手数料の3.25~5%が利益率を下げるためカード決済を嫌がるケースがほとんどと思われます。

その結果

  • ランチタイムは現金のみ
  • カード決済は1,000円以上
  • カード決済は5%手数料上乗せ

などの店側が勝手に独自ルールを作っているのかもしれません。
こういう独自ルールは旅行で行った地方のお土産屋さんなどでもたまに遭遇すると思います。

カード決済で時間がかかる


ランチ時間の12時を過ぎると一斉に昼休みになりサラリーマンやOLがランチに出かけます。そこで一斉にカード決済を行うと少なからず普段よりも決済に時間がかるかもしれせんね(本当に遅延するかはわかりませんが)
またカードを止められている人がそのカードで決済しようとして決済エラーなどが起きるとレジ付近に会計を待つ行列ができて営業に支障が出るのを嫌がるケースもあるかもしれません。

みんなでやれば怖くない


本来は契約違反と明確に記載されているにも関わらず、この独自ルールで運営する店は多く存在します。これは「他の店もやっているから大丈夫」というような「赤信号皆で渡れば怖くない」的発想からきているかもしれません。

解決策は?

  • 本来は契約違反なので店側が独自ルールを撤廃することが前提でしょう。

しかしそのためにランチの価格が手数料を加味した価格になって値上がりした場合、現金払いの人たちからのマイナスイメージが大きいでしょう。

  • 違反している店を発見したら根気よくカード会社に連絡するのも手かもしれません。

しかし、どの程度の指導が行われるかはかなり疑問なところです。

  • 決済に時間がかかるという理由なら電子マネー決済を積極的に利用するべき!


電子マネーとは交通系のSuicaやPASMO、同じくプリペイド型のEdyやnanacoやWAON、ポストペイ型のiDやQUICPayなどです。
電子マネー決済だからといって店側が支払う手数料は3~5%とクレジットカード決済とほぼ変わらないと思いますが、「あの店ランチで電子マネーつかえるらしいよ?」と電子マネー決済で来客数が減ることはまず無いのでデメリットではないと思います。また電子マネー決済すると客の単価が上がるというデータもあるようなので積極的に導入していただきたいところですね。

とまぁなぜ急にこんな記事を書いたかというと1年前に下の記事を書いていましたと、はてなからお知らせがあったからでした(笑)

電子マネー紛失時の各社の対応